今週は雨模様の日が続くようですね。3月から4月にかけてのこの時期の雨は「菜種梅雨」と言われています。菜種梅雨は菜の花の咲く時期に降り続く雨のことで、別名「催花雨」とも呼ばれいろいろな花の開花を促す雨となります。3月のこの時期は行事も多くあり、せっかくの行事を天候の良い日で迎えたいと感じる人が多いと思いますが、花や植物にとってはなくてはならない雨なのですね。
暖かい日が日に日に増えてくる3月の誕生月の花のひとつに、みんなが知っている花「チューリップ」があります。いろいろな形の可愛いチューリップが色とりどりに咲き始めると、春が来たなぁという気持ちになりますね。
チューリップの花のことは皆さん知っていますが、チューリップの名前の由来や歴史などについてはあまり聞いたことがないのではないかと思います。今回は、3月の誕生花・皆さんおなじみの花「チューリップ」について、
- チューリップの原産と名前の由来
- チューリップの歴史
- チューリップが日本に来たのはいつ?
原産と名前の由来や歴史、いつ頃日本に来たのかについてお話してゆきます。
※チューリップの咲き方や花の色・花言葉については、ブログ【私はこれが好き!自分だけのお気に入りを見つけよう】春を長く楽しめる花・チューリップ で触れております。気になる人は覗いてみてくださいませ。
チューリップの原産と名前の由来
チューリップ=オランダの花、というイメージがある人が多いのではないでしょうか。実は、チューリップはオランダが原産の花ではなくトルコが原産の花で、トルコの国花にもなっています。トルコではチューリップは「ラーレ(Lale)」と呼ばれています。ラーレの文字を組み替えるとイスラム教の神「アッラー(Allah)」、ラーレの文字を逆に読むとトルコの国旗のシンボルである三日月「ヒラール(Hilal)」と読むことが出来ることからチューリップは特別な意味を持った花として崇拝されていました。
では、チューリップという名前はどこからきたのでしょう?チューリップという名前は、トルコ語の「ターバン=Tulipan」が元になっています。これは、一説として、トルコ駐在のヨーロッパ人が花の名前を尋ねた時、トルコ人がターバンに似た花の形のことかと確認した時にそれを花の名前と勘違いしたことが始まりと言われています。
チューリップの歴史
チューリップがヨーロッパに伝ったのは16世紀と言われています。その後、オランダに持ち込まれて栽培がされるようになりました。そしてチューリップはオランダを中心に異常なほどの人気になり、チューリップの価格がバブルのごとく高騰しました。1634年~1637年のこの時期は「チューリップ狂時代」と呼ばれています。チューリップの球根が投機の対象となり、土地や家屋などと交換されたりとびっくりするような過熱ぶりを見せ今も歴史として語られています。
しかし1637年にピークを迎えたチューリップ狂時代は、チューリップが急に買われなくなったことで価格が急激に下落しチューリップバブルは崩壊しました。しかしバブル崩壊後、政府が合意価格の3.5%の支払いでチューリップの売買契約を破棄できると宣言し混乱は収まりました。その後オランダではチューリップの栽培と品種改良が進み、チューリップは国を代表する花となり人々に愛されています。
チューリップが日本に来たのはいつ?
日本ではすっかりお馴染みの花、チューリップ。ではチューリップはいつ頃日本に来たのでしょう。チューリップが日本に来たのは、江戸時代後期頃にヨーロッパから持ち帰った球根が初めと言われていて、その後大正時代になり本格的に日本でチューリップの生産が始まりました。チューリップの栽培は日本の太平洋側の気候にはあまり向かなかったが日本海側の気候に向くことがわかり、富山県や新潟県と中心に栽培が盛んに行われています。
まとめ
今回は、3月の誕生花「チューリップ」について、
- チューリップの原産と名前の由来・・・チューリップはオランダではなくトルコが原産の花でトルコの国花にもなっている。トルコではチューリップは「ラーレ(Lale)」と呼ばれていて、ラーレの文字の組み換えや逆からの読み方でイスラム教の神の名や国旗のシンボルの名を表すことから特別な意味を持った花として崇拝されている。チューリップという名前はトルコ語の「ターバン=Tulipan」が元になっていて、一説にトルコ駐在のヨーロッパ人が花の名前を確認した時に、ターバンの形のことを花の名前と勘違いしたことが始まりと言われている。
- チューリップの歴史・・・チューリップがヨーロッパに伝ったのは16世紀と言われ、オランダを中心に異常な人気になり「チューリップ狂時代」と呼ばれ価格が高騰した。しかしチューリップ狂時代が崩壊し、その後政府が合意価格よりかなり少ない支払いでチューリップの売買契約を破棄できると宣言し混乱は収まった。その後オランダではチューリップの栽培と品種改良が進み、チューリップは国を代表する花となり人々に愛されている。
- チューリップが日本に来たのはいつ?・・・チューリップが日本に来たのは江戸時代後期頃にヨーロッパから持ち帰った球根が初めと言われ、大正時代になり本格的に生産が始まった。チューリップの栽培は日本の太平洋側の気候にはあまり向かないが日本海側の気候に向くことがわかり、富山県や新潟県と中心に栽培が盛んに行われている。
原産と名前の由来や歴史、いつ頃日本に来たのかについてお話しました。
歌でもすっかりお馴染みの3月の誕生花、チューリップ。これから本格的に開花の時期を迎えます。チューリップの持つ愛らしい花姿、色とりどりの花の色は春を一層楽しませてくれます。春の行事のプレゼントとしても人気のチューリップを、日頃お世話になった人へのプレゼントや日々の生活の潤いを彩る花として取り入れてみてはいかがでしょうか。