
プリザーブ?プリザーブド?ブリザーブド?
プリザーブドフラワーは、記念のお品やお祝いのプレゼントとして人気があり、一般的になじみも深く、様々な場面で使用されています。
「プリザーブドフラワー」は、英語で「保存する=preserve」「保存された=prevseved」お花という意味があるのですが、たびたび「ブリザーブドドフラワー」や「ブリザードフラワー」などと間違われることがあります。どちらも濁点や半濁点が付き混同しやすいことが理由であるかと思われるのですが、正確には「プリザーブドフラワー」であり、生花の持つ美しい状態の時に脱色や特殊加工を行うことで生花の本来持つみずみずしい風合いや鮮やかな発色などを再現し、長きに渡って保存することが可能な加工されたお花になります。
プリザーブドフラワーの特徴であるみずみずしさと鮮やかさから、生花と間違って水を与えてしまった(プリザーブドフラワーに水を与えることは厳禁です)というお話も聞かれます。
今ではとてもポピュラーな存在となっているプリザーブドフラワーですが、プリザーブドという言葉が混同されるのも、プリザーブドフラワーが誕生してからこれまでの歴史がまだ浅いからではないかと思われます。
プリザーブドフラワーの誕生と歴史
プリザーブドフラワーの歴史がまだ浅いことについてですが、プリザーブドフラワーは1991年にフランスのヴェルモント社が、Everlasting Flower Manufacturing=「長寿命の切花保存製法」としての世界特許を取得したことから始まっています。
プリザーブドフラワーの誕生までには、ベルギーのブリュッセル大学とドイツのベルリン大学の共同研究による開発が約10年以上の月日を重ねて行なわれました。
そして、研究に関わっていたヴェルモント社の発表によりプリザーブドフラワーは誕生後またたく間にヨーロッパに広まりを見せてゆきました。
これまでの「生花=長持ちしない・枯れてしまう」という概念を画期的に変えたプリザーブドフラワーは、その後さまざまなメーカーが生産を開始してゆきました。バラの安定生産・供給が可能なエクアドルやコロンビアなど南米の国々で生産が行われ、技術競争を行うことで加工技術がさらに向上してゆきました。カラーバリエーションについてもこれまでより豊富になってゆきました。
海外から日本へ
ヨーロッパで広まりを見せていたプリザーブドフラワーは、当初は日本で紹介されてはいましたが今のように多くの人々に広まってはいませんでした。この頃のプリザーブドフラワーは取り扱う種類もそれほど多くなく、価格についてもかなり高価であったのが要因であったかと思います。日本でも広く一般的に知られるようになったのは、世界的なフラワーデザイナーの方々がフワラーアレンジメントの新しい花材として、多くの作品にプリザーブドフラワーを取り入れたことがきっかけになったと言われています。また、生産技術競争による生産の安定化とともに、国内流通や国内生産も行われ、価格についても生産コストの削減の取り組みへの努力により、より多くの方がプリザーブドフラワーに触れていただく機会になっています。
プリザーブドフワラーの更なる発展へ
近年では生産メーカーも増え、世界各国で生産が行われています。絶え間なく続けられているプリザーブドフラワーの特徴でもあるみずみずしい風合いや鮮やかな色合いへの追及はさらなる技術の向上へと進められており、これからもプリザーブドフラワーの更なる発展への道につながってゆくものと感じられます。
柔らかで優しく、生花のように人々に喜びと安らぎを長く感じていただくことの出来るプリザーブドフラワーは、今後も様々な場面でみなさまの想い出のワンシーンを飾っていただけるのではと思います。