
お盆休みも一段落し、そろそろいつもの日常が始まっている頃ですね。今年のお盆休みはどのように過ごしましたか。長く続くコロナ禍ですが、今年は行動制限のないお盆休みでした。久々に帰省して実家でのんびり・・・過ごした人も多かったのではないでしょうか。
今年はお盆を帰省先で迎え、お墓参りや仏壇に手を合わせてご挨拶し、ご先祖様の供養をした人も多かったことと思います。お墓や仏壇の前では、ご先祖様とのつながりの中で今日の自分がいるということに感謝の気持ちを込めてお線香や花を供えたりします。
お盆に供えるお花の中で、仏教とつながりの深い「蓮(ハス)」という花があることは前回のブログでお話ししました。蓮の花は仏教の中で最も神聖な「最上の花」と言われ、お盆に供える花としてとても人気があります。お盆の頃には蓮の切花が通常「つぼみ」の状態で出回っています。実は蓮の切花からあの凛とした綺麗なお花を咲かせるのはとても難しいのです。今回は、お盆に供える最上花「蓮(ハス)」の花についてもう少しお話してゆきます。そして、綺麗に咲いた蓮の花をプリザーブドフラワーにしたら・・・?興味がありませんか?今回はプリザーブドフラワーに変身した蓮の花も紹介したいと思います。
※お盆と蓮の花については、ブログ【お盆に供える最上の花】仏教と深くつながる蓮(ハス)の花のお話 でも触れております。気になる方は覗いてみてくださいませ。
蓮(ハス)の切花は咲かないの?

<蓮(ハス)>
- 開花期・・・7月~8月初旬
- 科名・属名・・・ハス科・ハス属
- 英名・・・Lotus
- 原産地・・・インド・中国など
蓮の花はお盆に供える花としてとても人気があります。ちょうどお盆前の時期に開花期を迎え、切花としてもこの頃出回ります。通常、蓮の花は「つぼみ」の状態で出回っていますが、この「つぼみ」から花を咲かせるのはとても大変!なのです。それは、蓮の花の水揚げの難しさにあります。蓮には食用と花観賞用のものがあり、食用の蓮の茎の部分は「蓮根=レンコン」として食されています。それに対し花観賞用の蓮の茎は細く食用にはなりません。レンコンのイメージから想像出来るかと思いますが、蓮の茎の部分の断面はレンコンの断面のようにいくつかの穴が開いていて、穴の部分が空気を通すので吸水がとても難しいのです。
水揚げが難しい蓮ですが、水揚げがうまくいくと花を咲かせることもあります。花ひらいた蓮の花は凛としてとても美しいです。
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※蓮の花が咲きました!
蓮の花の色と花言葉

仏教の世界ではいろいろな色の蓮(蓮華)を見ることがありますが、実際に見る蓮の花の色は、「白」「黄」「ピンク」などがあります。特に白やピンクの蓮の花の色を見ることが多いでしょうか。蓮の花の真ん中には、「花托(かたく)」と呼ばれる部分があり、花が枯れた後に大きくなった花托の中に「実」をつけます。不思議な形の実の部分も花とともに供えたり、オブジェとしておしゃれに飾られたりしています。
蓮の花言葉も蓮の花姿や咲き方に由来する花言葉になっています。
(蓮の花言葉)
- 清らかな心・・・泥沼に美しい花を咲かせる蓮の花姿からきています
- 神聖・・・仏教の世界で「最上の花」と呼ばれる神聖な花姿からきています
- 休養・・・蓮の花は早朝~午前にかけ咲き、午後には閉じることからきています
- 離れゆく愛・・・蓮の花の咲く頃が4日ほどと短いことからきています
蓮の花をプリザーブドフラワーにしてみたら?
花を咲かせるのが難しく、花の咲く頃が短い蓮の花。つぼみや実の部分を飾るのも素敵ですが、やはり綺麗に花ひらいた花姿で飾ることが出来たら嬉しいですよね。そしてせっかくお供えするなら、出来るだけ長くそのお花のままでお供えすることが出来たらと思うことでしょう。そこで花ひらいた蓮の花をプリザーブド加工してみました。
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※プリザーブド加工された蓮の花はコチラ・・・綺麗に咲いた花姿!つぼみもふっくらとして可愛い!
今回は、ピンク色の蓮の花をプリザーブドフラワーにしました。ピンク色は蓮の花でもよく出回る人気の色です。ピンクの蓮の花に着けられた花言葉は「信頼」。ピンク色の花は一般的に良い花言葉が多く、ピンクの蓮の花の花言葉も蓮の花のイメージのように優しくて安心感を感じる素敵な花言葉になっています。
まとめ
今回は、お盆に深いつながりを持ち、お盆に供える最上花とも呼ばれる「蓮(ハス)」の花について、
ポイント
- 蓮(ハス)の切花は咲かないの?・・・蓮の花は通常「つぼみ」の状態で出回っていて、この「つぼみ」から花を咲かせるのはとても難しい。それは、蓮の花の水揚げの難しさにあり、蓮の茎の部分はいくつかの穴が開いていて、吸水がとても難しいことが理由である。水揚げが難しい蓮も水揚げがうまくいくと花を咲かせることもある。花ひらいた蓮の花は凛としてとても美しい花姿である。
- 蓮の花の色と花言葉・・・実際に見る蓮の花の色は、「白」「黄」「ピンク」などがある。蓮の花の真ん中には、「花托(かたく)」と呼ばれる部分があり、花が枯れた後に大きくなった花托の中に「実」をつける。不思議な形の実の部分も花とともに供えたり、オブジェとしておしゃれに飾られたりしている。蓮の花言葉も蓮の花姿や咲き方に由来する花言葉になっている。花言葉もいくつかご紹介。
- 蓮の花をプリザーブドフラワーにしてみたら?・・・実際に花ひらいた蓮の花をプリザーブド加工した作品をご紹介。ピンクの蓮の花は「信頼」という良い花言葉を持ち、人気の色の花。
お話しし、実際にプリザーブド加工した蓮の花の作品を紹介しました。
お盆に供える最上花、蓮(ハス)の花~ご先祖様への感謝の気持ちを込めて供える蓮の花を、綺麗な蓮の花姿で色鮮やかに長く供えることが出来たらとても嬉しいですね。お盆の頃の暑い時期に生花を長持ちさせることはとても難しいですが、お花をお花の姿のまま色鮮やかに長く残すことが出来るのはプリザーブドフラワーの良いところです。お盆にお花を供えたいと思った時には、長くお花を楽しむことが出来るプリザーブドフラワーを使用するのもお花を供える方法のひとつに取り入れてみてはいかがでしょうか。