
先のブログで、冠婚葬祭のどのシーンでも使用することが出来る人気のお花、トルコキキョウについてお話ししましたが、時と場所を選ばずどのシーンでも使用することの出来る人気のお花の1つに「蘭(ラン)」の花があります。蘭の花は、お祝いやお悔みのシーンでかなりの頻度で使用されていて、実際にほとんどの方が日常で様々な蘭の花を目にしているのですが、蘭には非常にたくさんの種類がありますので、一つ一つのお花の名前を知らない方は多いと思います。
今回は、トルコキキョウ同様、時と場所を選ばず使用できるお花「蘭(ラン)」のお花についてお話しし、その中でもお祝いやお悔みのシーンに使用されることの多い洋蘭を3つ紹介します。
※冠婚葬祭に使用されるお花「トルコキキョウ」については、ブログ【冠婚葬祭あらゆるシーンに登場!】 時と場所を選ばない万能花~トルコキキョウ~その1・その2 で紹介しております。気になる方はそちらも覗いてみてくださいませ。
目次
蘭の分類
蘭は、非常に多くの種類があり、原産地や根の生え方などにより分類されています。
原産地による分類
・東洋蘭・・・日本や中国原産の蘭のことを指す
シュンラン・カンラン・フウラン・セッコクなど
東洋蘭の花姿はおとなしめで上品・シンプルなイメージ
・洋蘭・・・熱帯や亜熱帯の原産のものが多く、日本にはヨーロッパ経由で入る
胡蝶蘭(コチョウラン)・シンビジウム・オンシジウム(オンシジューム)・
デンファレ・カトレアなど
洋蘭の花姿は華やかで豪華なイメージ・ひらひらとして可愛らしいものも
根の生え方による分類
・着生蘭・・・木や岩・根に寄生する形で根を張り、成長してゆく種類のものを指す
主に熱帯や亜熱帯に分布している
胡蝶蘭・オンシジウム・デンファレ・カトレアなどは着生蘭
・地生蘭・・・地面や土に根を張り成長してゆく種類のものを指す
熱帯から温帯まで広く分布している
シンビジウムなどは地生蘭
時と場所を華やかにも厳かにも彩る洋蘭(ラン)3選
1.胡蝶蘭(コチョウラン)

ほとんどの方が一度は目にしたことがある、洋蘭の定番のお花ではないでしょうか?開店祝いの花・枕花など鉢植えやアレンジでの使用も多く、結婚式やお葬式、節目のお祝いなどに頻繁に登場する蝶のような形をしたお花です。白・緑・ピンク~紫・黄色 などいろいろな色の胡蝶蘭がありますが、やはり胡蝶蘭と言えば「白」が一番印象的な花色です。
胡蝶蘭は垂れ下がった永い茎からいくつもの花をつけ、その姿はお花のシャワーの様に見えとても豪華です。高級感漂う花姿はとても優雅で美しいです。
※胡蝶蘭の持つ花言葉の中に、「幸福がとんでくる」という花言葉があるのですが、これは「胡蝶=蝶」蝶々がひらひらと舞いながら幸福をはこんでくるようなイメージが感じられます。
2.オンシジウム(オンシジューム)

オンシジウムは、小さな花を無数につけた洋蘭の仲間です。小さなお花は冠婚葬祭のお花のアクセントとして使用されることも多いですが、メインのお花として花束などでも使用されています。黄・白・ピンク・オレンジ などいろいろな色のオンシジウムがありますが、やはりオンシジウムと言えば「黄色」が一番印象的な花色です。
※お祝いやお悔みのシーンで使用されているオンシジウムの花言葉の一つに「可憐」という花言葉があるのですが、これはオンシジウムの持つ控えめで可愛らしい花姿からイメージされているのではないでしょうか。
3.デンファレ

デンファレは、胡蝶蘭やオンシジウムがどちらかと言えば優し気(丸みを帯びていたりひらひらとしていたり)なイメージのお花であることに対し、すっきりとしたシャープなイメージの洋蘭の仲間です。少しとがった花びらや、星のようにも見える花姿が魅力的です。白・黄緑・紫・ピンク・黄 など様々な色を持ち、冠婚葬祭あらゆるシーンに登場しています。「白」や「紫」などが登場の機会が多いでしょうか。
※デンファレの花言葉の一つに「わがままな美人」という花言葉があるのですが、これはデンファレの持つ「ツンデレ」な花姿のイメージにぴったりですよね。
まとめ

今回は、時と場所を選ばず使用できるお花「蘭(ラン)」のお花について
・蘭は非常に多くの種類を持ち、原産地や根の生え方などにより「東洋蘭」「洋蘭」「着生蘭」「地生蘭」などに分類されていること。
をお話しし、その中でもお祝いやお悔みのシーンに使用されることの多い洋蘭について
ポイント
- 胡蝶蘭・・・洋蘭の定番のお花。豪華で高級感漂う白く上品な花姿が印象的。
- オンシジウム・・・小さくて黄色いお花が可憐でかわいい。
- デンファレ・・・ちょっぴりシャープでツンデレな花姿、冠婚葬祭シーンに幅広く登場。
3つのお花を紹介しました。
この中ではやはり洋蘭の定番「胡蝶蘭」が、皆さんが目にする機会が多いお花ではないかと思います。しかし、実際はどのお花もかなり多くの機会で使用されています。それぞれのお花には、ここで紹介したほかにもいろいろな花言葉もあります。別の機会でそれぞれのお花についてもっと紹介できる機会があればと思っています。