プリザーブドフラワーの知識

【それぞれのテイストで選んで残す】ドライフラワーとプリザーブドフラワーの加工の違い

12月 31, 2020

プリザーブドフラワーとドライフラワーの違い

私達は、日常の様々な機会の中で、生花~特に生花の花束をプレゼントしたりされたりすることが多くあります。生花は言葉の通り生のお花であり、造花ではなく自然のお花です。生花の持つ絶対的な美しさや華やかさ・素敵な色合いや柔らかでみずみずしい風合いは多くの方を魅了します。プレゼントする側にとって生花は最適なプレゼントアイテムになります。そしてプレゼントされる側にとっても生花をいただくことはとても嬉しいものです。素敵な生花をプレゼントされると、多くの方はそれをなるべく長く飾っておきたい気持ちになります。飾った美しい生花を眺めながら、プレゼントされた時の嬉しかった気持ちを想い出すことが出来るからです。

しかし、生花は自然のお花ですので、その美しい状態を長く保つことが出来ません。おおよそ1週間から10日ほどで枯れてしまいます。こまめに水を替えたり水切りや水揚げなどを行って多少長持ちすることはありますが、それは自然のものですので仕方のないことです。生花をもっと長期に保存することが出来ればと思うことも多いでしょう。

 

生花を加工し長期保存する2つの方法

生花を長期保存するポピュラーな方法として、ドライフラワーとプリザーブドフラワーがあります。それぞれが違うものということは知っていても、その違いについては分かりにくい方も多いのではないでしょうか。お花の見た目ではっきりわかるものもあれば、どちらかわかりにくいものもあるかもしれません。ドライフラワーとプリザーブドフラワーは生花を加工するという点は同じなのですが、それぞれの持つ特徴や加工の仕方などは全く別のものになります。ここではドライフラワーとプリザーブドフラワーについて紹介したいと思います。

 

1.ドライフラワー

ドライフラワーは、生花を乾燥させて水分を取り除くことでお花を長く保存する加工方法です。吊り下げて自然乾燥するハンギングタイプやドライフラワー用のシリカゲルで乾燥させるタイプなどがあります。乾燥後のお花の状態は硬くパリパリとした触感です。触ると割れてしまったりします。乾燥工程のみを加えた形ですので仕上がりはナチュラルでアンティークなイメージでありますが、水分を取り除く工程で生花の持つみずみずしい風合いや鮮やかな色合いは失われてしまいます。お花の色は一般的に濃い色は濃く・薄い色は褪色する傾向があり、特に真紅の色については黒みが強くなります。濃いピンク色や青みのあるピンク色などは紫色に近く仕上がります。逆に薄い黄色などは褪色し、白色は黄色がかったりすることもあります。

2.プリザーブドフラワー

プリザーブドフラワーは、生花の水分を取り脱色し、特殊液につけ加工を施し乾燥することでお花を長く保存させる加工方法です。乾燥後のお花の状態は生花の持つみずみずしい風合いや鮮やかな色合いを再現することが出来ますが、幾多の工程を経るためドライフラワーに比べ手間とコストがかかります。ドライフラワーにも言えることですがプリザーブドフラワーも生花に比べ繊細です。触ると花びらが破れてしまったり環境により花びらがひび割れてきたりすることがあります。鮮やかなお花の色についても、環境により色抜け・色移りが発生することがあります。

プリザーブドフラワーについては詳しくは別記事「【長くお花を楽しむために】プリザーブドフラワーの3つの特徴と2つの注意点」でプリザーブドフラワーについて詳しく書いていますのでご覧下さい。

【長くお花を楽しむために】プリザーブドフラワーの3つの特徴と2つの注意点

お好みの加工方法でお花を長期保存して楽しもう

ドライフラワー・プリザーブドフラワーともに、生花に手を加えることによりお花を長く楽しむことが出来ることが特徴です。どちらも素敵な仕上がりになりますので、仕上がりのイメージや、お部屋のインテリアとの調和などそれぞれのお好みで選んで保存していただけると思います。「大事なプレゼントを少しでも長く手元に残して楽しみたい」と思った時に生花に変わるお花の保存方法として取り入れてみてはいかがでしょうか。

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