秋は国内・海外の各地で色々なイベントが開催される時期ですね。その中で、お花にちなんだイベントに「サフラン祭り」があります。サフラン祭りはスペインのマーチャ地方コンスエグラで毎年10月の最終週末に開催されるサフランの収穫をお祝いするお祭りです。サフランという言葉を聞くことは多いですが、サフランは料理に使用するイメージを持つが多いと思います。でも実は、サフランには料理の色付け以外にもさまざまな魅力や効能があるのです。そして「サフランの花ってどんな花だったかしら・・・?」とサフランの花姿を知らない人は多いのではないでしょうか。今回は、そんなサフランの花について・そしてサフランの持つさまざまな魅力や効能についてもお話ししたいと思います。
- サフランってどんな花?~海外と国内の産地について~
- スペインの「サフラン祭り」
- サフランの持つ魅力と効能について~料理・染料・薬用に~
サフランってどんな花?~海外と国内の産地について~
<サフラン>
- 開花時期・・・10月~12月
- 分類・・・アヤメ科・サフラン属
- 原産・・・地中海沿岸
- 学名・・・Crocus Sativus
- 英名・・・Saffron crocus
サフランは秋咲きクロッカスの一種です。クロッカスとサフランは花の咲く時期が違い、クロッカスは春に咲き、サフランは秋に紫色の花を咲かせます。また、クロッカスの雌しべは黄色ですが、サフランの雌しべは赤色で、この赤色の部分を乾燥させたものがサフランの着色料や香辛料として用いられます。サフランの主な産地は、海外では冒頭でお話ししたスペインのほかイランで生産が多く、日本では大分県竹田市が国内生産の約8割を占めています。
スペインの「サフラン祭り」
スペインのサフランの産地であるマンチャ地方のコンスエグラでは、毎年10月の最終週末にサフランの収穫を祝う「サフラン祭り」が開催されます。サフラン祭りでは、聖堂でのミサや、サフランを早く丁寧に早摘みすることを競う早摘み競争、民族舞踊のコンクールやスポーツなどいろいろなイベントが開催されます。
サフランの持つ魅力と効能について
サフランが使用される料理にはパエリアやサフランライスなどがありますね。サフランはサフランの花の3分裂された赤い雌しべの部分がサフランとして使用され、この赤い部分の雌しべを水に浸すと黄色の成分(クロシン)が出て黄色く色付けされます。ひとつのサフランの花から採れる雌しべは3本だけなので、サフランはとても高価なスパイスです。そんなサフランはほんの少しの苦みと独特の香りがあり、この香りが魚介類と相性が良いのでシーフード料理に使用されることも多いです。
食事に彩りとスパイスを添えるサフランは、そのほかにもサフラン染めとして染料に使用されたり、サフランの効能から薬用にも使用され、サフランは主に婦人病の薬として使用されています。サフランが薬用に用いられる効果として、鎮痛・解熱作用や更年期障害・月経不順の改善などがあり、そのほかにも精神安定や抗うつ作用・認知症の改善など様々な効能があります。サフランは心も体も健康に整う効果を感じるような、魅力あるスパイスなのです。
※香りと効能が魅力の、サフランと同じ秋の花「金木犀」については、ブログ【秋の訪れを感じる甘い香りと味わいを】五感で楽しめる花・金木犀(キンモクセイ) で触れております。気になる方は覗いてみてくださいませ。
まとめ
今回は、サフランの花について・そしてサフランの持つさまざまな魅力や効能についてお話ししました。
- サフランってどんな花?~海外と国内の産地について~・・・サフランは秋咲きクロッカスの一種で、サフランの赤色の雌しべの部分を乾燥させたものがサフランとして着色料や香辛料に用いられている。サフランの主な産地は海外ではスペインのほかイランで生産が多く、日本では大分県竹田市が国内生産の約8割を占めている。
- スペインの「サフラン祭り」・・・スペインのサフランの産地であるマンチャ地方のコンスエグラでは毎年10月の最終週末にサフランの収穫を祝う「サフラン祭り」が開催される。サフラン祭りでは聖堂でのミサや、サフランを早く丁寧に早摘みすることを競う早摘み競争、民族舞踊のコンクールやスポーツなどいろいろなイベントが開催される。
- サフランの持つ魅力と効能について~料理・染料・薬用に~・・・サフランはサフランの花の3分裂された赤い雌しべの部分がサフランとして使用され、この赤い部分の雌しべを水に浸すと黄色の成分(クロシン)が出て黄色く色付けされる。ひとつのサフランの花から採れる雌しべは3本だけでとても高価なスパイスである。サフランはほんの少しの苦みと独特の香りがありこの香りが魚介類と相性が良いのでシーフード料理に使用されることも多い。サフランはそのほかにもサフラン染めとして染料に使用されたりサフランの効能から薬用にも使用され、主に婦人病の薬として使用されている。サフランが薬用に用いられる効果としては、鎮痛・解熱作用や更年期障害・月経不順の改善・精神安定や抗うつ作用・認知症の改善など様々な効能がある。サフランは心も体も健康をもたらす効果を感じるスパイスである。
私たちの食に彩りを添える「サフラン」は、食事のスパイスだけではなく、私たちの心や体を整えてくれるさまざまな効果や効能を持っています。サフランの黄色い輝きとほんのり香る独特の香りもとても魅力的ですが、サフランの持ついろいろな効果や効能を知るほどによりサフランの魅力がアップされますね。サフランの紫のお花の中に少しだけしか摘むことが出来ない赤い雌しべがこれほど多くの効果や効能をもたらすなら、サフランが古く昔から愛されてきた魅惑のスパイスであったことも納得です。紫色の花の赤い雌しべから黄色い色が色付けされる~色の変化の不思議もとても面白いですね。