
私たちは、ブライダルのシーンでたびたび白いバラの花を目にすることがあります。結婚式といえば純白のウェディングドレスに身を包んだ花嫁が、白いバラの花のブーケを手に祝福を受けている様子が目に浮かぶと思います。バラの花言葉は、「愛」や「美」といった結婚式にふさわしい花言葉です。その中でも白いバラの花の花言葉は「純潔」「純粋」「心からの尊敬」「深い尊敬」「私はあなたにふさわしい」などの清らかさや優しさを感じる花言葉です。「出会った頃の初々しいまっさらな気持ちを忘れることなく、お互いに尊敬し合い、永い人生でかけがえのない存在となってゆく」という、結婚という人生の永い門出の道を表現しています。清らかで優しさあふれる白い色と花言葉から「白いバラ=ブライダルローズ」と言われることもうなずけます。
バラの花を長期に残す方法として、ドライフラワーとプリザーブドフラワーという2つの加工方法があることを以前ブログ~【それぞれのテイストで残す】ドライフラワーとプリザーブドフラワーの加工の違い~で紹介し、それぞれの加工方法によるバラの花の色の変化(この時は別ブログにてバラの花の「赤」色の変化について触れております)についても触れましたが、今回はそれぞれの加工方法により白いバラの持つ「白」色がどのように変化してゆくのかについて触れてゆきたいと思います。
ドライフラワー加工によるバラの花の「白」色の変化

白いバラは、生花を見た印象では「白」という色で見えると思いますが、たくさんの品種があり、その中でクリーム色寄りであったり、肌色がかっていたり、アイボリー色に近かったり・・・と白の中でも微妙な色の違いがあります。バラをドライフラワー加工することで白色が大きく変化することはないのですが、水分を除去しますので生花で見るより若干黄みの強い色合い(クリーム色・肌色・アイボリーの色合いが生花に比べ強く感じる)に見えるかもしれません。純白の白というよりは若干クリーム系の白の状態に仕上がるバラが多いように思います。ドライフラワーの持つパリッとした風合いとクリームがかった味わいのある色合いに仕上がった白いバラの花は、アンティーク調のバラの雰囲気を表現することも出来ると思います。
プリザーブドフラワー加工によるバラの花の「白」色の変化

プリザーブドフラワー加工は、生花の水分を取り花の色の脱色を行います。その後、特殊液を付けて加工をしてゆきます。プリザーブドフラワーは白色についてもいくつかのカラーバリエーションがあります。クリーム色寄りや肌色寄りの白色ももちろんありますが、やはりプリザーブドフラワーの持つ最大の「白」色は、純白の白色ではないかと思います。真っ白な、どの色にも影響されないピュアな「白」色を表現することが出来るのはプリザーブドフラワーの特徴です。プリザーブドフラワーの持つ柔らかでふんわりとした風合いとピュアで爽やかな白色は、まさに純白のウェディングドレスのイメージを醸し出します。結婚式で花嫁だけが着ることの出来る純白のウェディングドレスの特別感を、プリザーブドフラワーの「白」色で感じることが出来ます。
※別ブログにて、<それぞれの加工方法によるバラお花の「赤」色の変化>についても触れておりますので、気になる方はそちらもご覧ください。
最後に

ドライフラワーとプリザーブドフラワーという2つの加工方法による、白いバラの持つ「白」色の変化について触れてゆきました。
「ドライフラワーのパリッとした風合いと味わいのある落ち着いた色合いの白」
「プリザーブドフラワーの柔らかでふんわりとした風合いとピュアで爽やかな色合いの白」
どちらの加工方法も白いバラの花の持つ「白」色の特徴を最大限に引き出して、長期に残すことが出来る加工方法になります。
「白」色は一色ではなく、同じ白色でもいくつものカラーをイメージすることが出来ます。イメージ通りの「白」色を・・・。記念の白いバラの花を、イメージ通りの「白」色で長く残すことが出来たら嬉しいですね。